広報誌かわらんべ 170号掲載分

伊那市街地

川の表情がいつも見える街

伊那市街地を流れる天竜川に架かる多くの橋は、両岸に栄えた街の往来には欠かせません。 地元の方の中には日に何度も天竜川を渡ることもあり、まるで天竜川のある風景が日常生活の一部のようです。 橋の姿は新旧それぞれ、形もさまざま。中でも「大橋」は1582年の古文書に「伊那部前之橋」と古名が記載され、 伊那街道と高遠城下を結ぶ交通の要衝として昔から人や物資の往来が盛んな橋でした。 また大橋の西岸には、水運が盛んだった頃の名残「入舟船着場」の跡が残され、通船問屋が軒を連ねた当時の賑やかさを偲ばせます。 天竜川が日々の生活の隣にあって、より身近な存在のこの地だからこそ、世界に一つの「ざざ虫文化」が生まれ、今日まで伝承されてきたのもうなづけます。

人と暮らしの伊那谷遺産

伊那谷の土木・暮らし・自然などにまつわる先人の足跡を伊那谷遺産として「人と暮らしの伊那谷遺産プロジェクト」が101件を選定。
この中に【大橋】(写真左)と【入舟船着場】(写真右)が選定されています。大橋は「信濃の橋百選」にも名を連ね、入舟船着場は史跡としても紹介されています。

写真:「空から見た天竜川」(天竜川上流河川事務所)


「写真集 天竜川のあの頃」(天竜川上流河川事務所)では、懐かしいあの頃の橋や川の姿を思い起こすことができます。かわらんべやお近くの図書館でご覧ください。