広報誌かわらんべ第161号に掲載

■第21回 再生した生き物の楽園 上牧護岸

護岸工事後に湧き水の池 やがて生き物豊富なビオトープに

前号160号で明神橋周辺の河川工事からの環境・景観の回復を紹介しましたが、そのすぐ下流の上牧護岸(左岸側)にも生息環境再生の好例がありました。
ここは昔から湧き水の池があって、近年減少してしまった止水性の水生昆虫が豊富に生息していました。平成19年度の上牧護岸工事で平坦な砂礫地になりましたが、湧水のあった場所は工事後も浅い水たまりにして残してありました。数年後、寄州は草に覆われましたが、池の部分は水面が広がって水生植物も繁茂しはじめ、水生動植物にとって将来が楽しみな状態に変化しつつありました。
工事から6年後の平成25年に訪れると、様々な水生植物や水生昆虫のほか、水辺には天竜川の多様な自然を象徴する青いトンボの姿も見ることができました。
この小さな空間に、天竜川における自然再生の可能性を感じることができました。