広報誌かわらんべ第148号に掲載

第18回 「高遠みち」が渡る 箕輪橋

美しいアーチを描く60歳の橋と生き物豊富な湧水

明治初期に建造された箕輪橋は、大正2年と10年の架け替えを経て、昭和29年から現在のコンクリート製の橋となりました。橋の東側を通過する時お地蔵様が目に入ります。橋の工事中に犠牲となった3名を弔うための除難地蔵尊です。橋の西側の堤防沿いには湧き水がたまった天然の池があり、近年減りつつある止水性の水生生物たちにすみ場所を提供しています。
「天竜川水紀行」(長野日報)によると、橋の周辺は昔の子供たちの夏の遊び場だったようで、高さ5mもある美しいアーチの頂上部から川底が深かったころの天竜川に向かって飛び込んだとの話もあり、地域の生活に溶け込んだ姿を今に留めています。

橋がつなぐ重要路線は、かつて「高遠みち」と呼ばれた

写真左:湧水池、右:除難地蔵尊

箕輪周辺はダルマガエルの分布上重要な生息地でもあります。

ダルマガエルの幼生