広報誌かわらんべ第134号に掲載

■第14回 天竜川の小さな滝 – 伊北地区の取水堰

生活に役立つ天竜川の水 その取り入れ口

羽場下・上河原・中井・大阪井。何の名前か解りますか? これは伊北地区にある取水堰の名前です。
取水堰は、天竜川を横断する小さなダムのような堰を設置して水を堤防の内側の方へ決まった量だけ導きます。堰の落差と白い気泡の様子は、大きな流れの中の小さな滝のようにも見えます。取水された水は主に水田などの農業用水として利用され、最後は天竜川に戻ります。天竜川の水はここでも私たちの暮らしに役立っています。

大阪井取水堰にはいつも魚を待つサギの姿が(H25年10月撮影)

中井取水堰(H25年10月撮影)

人工構造物の堰ですが、その周辺では生き物の姿をよく見かけます。堰の脇には水鳥のサギが列をなして魚を待ち構えています。堰の上と下には深くて流れの遅い淵ができ、魚影が濃いようです。また、堰の下は増水しても川底の石があまり動かないため、ザザムシにとってはすみやすい環境です。それをよく知るザザムシ漁師は、堰の下に狙って漁に入るようです。