広報誌かわらんべ第132号(2013年)に掲載

■第12回 屈指の生物生産量

水生昆虫による水質浄化研究の舞台

今から13年前、天竜川上流河川事務所による水質浄化の調査・研究が、天竜川の新樋橋など3地点で行われました。この研究は、水生昆虫の生態・分類研究の第一人者である谷田一三博士(大阪府立大学名誉教授)の指導のもと、水生昆虫のザザムシが水中の有機物(汚れのもと)を食べて除去する機能に着目し、生態調査と生理実験から解き明かそうとした画期的な試みでした。

新樋橋から見た天竜川と
伊那富水位流量観測所(H25年10月)

辰野で実験中の谷田博士(写真左)と新樋橋地点での現地調査の様子(H12年秋季)

研究の結果、ザザムシには高い水質浄化能力があり、天竜川の水質浄化に貢献していることが解りました。
また、上伊那北部のザザムシの生息量はとても多く、ヒゲナガカワトビケラ単一種の生物生産性は世界屈指であることも判明しました。
新樋橋は、水生昆虫による水質浄化研究の発祥の地と呼べる場所なのです。