広報誌かわらんべ 125号掲載分

岡谷

釜口水門から流れ出た天竜川は、川面に岡谷の街の姿を映してゆったりと流れています。両岸の人々の生活は川のすぐ側に接しており、大きな工場も建ち並んでいます。水鳥が群れ、水中には時折コイの魚影もみられます。

製糸業発展を支えた天竜川と岡谷の街なみ
【製糸業】:蚕(カイコ)の糸から絹織物の原料となる生糸を生産する産業

JR飯田線鉄橋近くの御倉町公園に大きな石碑をみつけました。石碑には「開明社記念碑」と刻まれていました。開明社は、明治初期、岡谷の製糸業草創期に、片倉・尾澤・林の3氏が組織した結社で、製糸技術の改良をはかり、日本の近代製糸業発展の礎を築きました。碑にはそのことが書かれています。
御倉町公園の近くには開明社を組織した林 倉太郎の子、国蔵の旧邸宅があります。明治9年(1876)に天竜製糸所とし業し、後に一山カ林製糸所の初代社長となった林 国蔵の旧邸宅は、今は、国の重要文化財・近代化産業遺産として、また、観光施設「シルクの館」として当時の製糸業の栄華を物語っています。

旧林家住宅(岡谷市御倉町)岡谷市HPから転載

開明社記念碑(御倉町公園)

明治~昭和初期の国の発展への岡谷の製糸業の貢献は図り知れません。天竜川・諏訪湖はそれを陰で支えた存在と言えます。