今年は、平成18年7月豪雨災害から11年を迎えます。いつ来るか予測できない自然災害。地震のように規則的な周期性はありませんが、洪水などの水害にも、ある程度の頻度で発生する傾向があるようです。

■大水害は数年~50年に一度

過去に天竜川で発生した水害は飛鳥時代の701年から記録されています。16世紀以降は毎年のように水害の記載があって、このうち規模の大きな水害の多くは数年~50年に一度の頻度で発生しています。注目したいのは、近年、記録的な大水害となった三六災害~五八災害~平成18年災害の発生間隔が20年程と比較的短期間であることです。この間にも大きな洪水が1回はあるので(例えば、昭和45年や平成11年)、おおむね10年程の頻度で大洪水に遭遇していると言えます。
伊那谷では「未(ひつじ)の年には大きな水害がある」と古くから伝わっています。実際には右表のように、未年に集中しているわけではありません。おそらく、干支は一周が12年ですので、10年程の頻度で襲ってくる大洪水に対して、先人が、伝承しやすい形【未満水の記憶も風化させない形】にして末永く後世に注意を喚起したのでは・・・と受け止めることができます。

 

■平成18年7月豪雨災害から10年

平成18年災害後の約10年間、天竜川では大水害は発生していません。今後も水害が無いことを願っていますが、過去の記録は新たな遭遇の可能性が低くないことを示しています。さらに最近の各地の豪雨災害は激化の一方ですので、ますます暮らしを守る水害予防の重要性が高まっています。