飯田市鼎の切石

弁慶では斬れず、源義経が斬ったとされる鼎切石

駒ヶ根高原の切石(10/14 駒ヶ根高原で遠足)

坂上田村麻呂が斬ったとも伝わる駒ヶ根切石

前回No.33でご紹介した「夜泣き石」は土石流の痕跡の目じるしでしたが、このような土石流が運んだ巨石には他にも有名なものがあります。昨年秋のかわらんべ講座で訪れた駒ヶ根高原の巨石群もその一つです。
駒ヶ根高原の切石は、太田切川から400mほど離れたアカマツ樹林にあります。氷河と土石流が中央アルプス千畳敷から運んできました。同じ切石と名の付く巨石は飯田市鼎にもあります。この切石は松川沿いの段丘上にあり、太古の松川で発生した土石流が運んできました。ともに、かつての土石流の規模や範囲を示す目じるしですが、これが土石流の置き土産と聞くまでは、とても想像できません。
二つの巨石に共通するのは、石の名前だけではありません。石が割れた由来の寓話(ぐうわ)も同じです。どちらも武蔵坊弁慶が薙刀で斬りつけたとの伝説が残っています。こんなにきれいに割れた石を見ると切断説を思い描きたくなるのも無理はないですね。

(久保田憲昭:かわらんべスタッフ)