珪藻という生き物をごぞんじですか?川では最も小さな生きものの部類で、石の表面に付着して生活する単細胞の植物です(池で浮遊生活もする)。石の表面のヌルヌルする茶色い付着物が珪藻類などの付着藻類で、一般にはコケとかアカとか呼ばれています。細胞は1ミリの100分の1から10分の1程度と、とても小さいため肉眼では見えません。ガラス質の殻に包まれた細胞中には光合成をする葉緑体があり、光合成で酸素を作り出し、油などを生産します。成長したアユは珪藻類などの付着藻類を食べて大きく育つことは有名ですが、水生昆虫や雑食性の魚もこの珪藻類を餌にしている種類は少なくありません。小さくて私たちの生活に関係なさそうな生き物ですが、実は川の資源の基礎になる重要な生き物なのです。

(かわらんべスタッフ 久保田 憲昭)