草丈 約3cm

だれもが知っている草花の代表格、タンポポ。知名度のうらには、他の植物に打ち勝つたくましい強さがありました。池の水が凍ってしまう寒い冬。他の植物が枯れ落ち、見晴らしがよくなった草地にタンポポの株がありました。葉の色は赤茶けていますが、枯れてはいないようです。このくすんだ色は、寒さで弱った葉を有害な紫外線から守るための知恵。また、地面に張り付くように低く生えるのは、寒風から逃れるため。さらに、葉同士が重ならないように葉を広げるのは、効率よく日光を得るため。なぜこうまでして寒さに耐えるのでしょうか? 草丈が大きくならないタンポポは、他の植物に覆われると生きてゆけません。そこで、冬の間も葉を広げ、春になったらいち早く成長し、周りの草を覆ってしまう作戦なのだそうです。ところで、タンポポの葉は苦いイメージがありますが、ある人によると冬のタンポポはおいしいとのこと。厳しい寒さの中では外敵がいないので、苦み成分をつくる必要がないという理由だそうです。

(かわらんべスタッフ 柳生 将之)