コオロギの全長:3cm
モズの撮影:井上 双葉 さん

かわらんべの近くで、木の枝に刺さったコオロギをみつけました。高さは1.5m。刺してある木は小指ほどの太さです。犯人はおそらくモズ。スズメよりも少し大きな小鳥ですが、昆虫類、ザリガニ、カエル、トカゲ、小型のネズミ、小鳥などの割と大きな動物を襲って食べます。捕らえた獲物を木の枝などに突き刺して固定し、くちばしで少しずつ引きちぎって食べる習性があり、何らかの理由で食べずに残ったものを「はやにえ(早贄)」と呼んでいます。一度、はやにえとなった獲物をふたたび食べることは多くないようです。なぜ、はやにえを作るのかはよくわかっていません。秋に多く見つかることから、冬の食物貯蔵のためと考えがちですが、固く乾燥するか腐り落ちてしまうこの方法が保存に適しているとは思えません。単純に、植物の葉が落ちるので、作ったはやにえが発見されやすいだけなのかもしれません。必要以上の行為にも思えるはやにえ。するほう、されるほう、あるいは第三者にとってどんな意味があるのか、興味がわいてきます。

(かわらんべスタッフ 柳生 将之)