体長 約2cm
写真右上:イラガの繭(まゆ)

11月のはじめに、ほとんど落葉したサクラの木にトゲトゲの黄緑色をした幼虫が10匹ほどついているのを見つけました。しかし、その数日後には、いくつかの繭(まゆ)を残して姿を消しました。繭は幹についたコブのように木と同化しています。ヒロヘリアオイラガは、南アジアを原産とする外来種で関東南部から西の日本各地に分布します。他のイラガと同様に幼虫は毒針をもち、刺さると激しい炎症を起こします。サクラ、カエデ、ケヤキ、カキ、ウメなど多くの樹木を食害し、市街地でもよくみられます。人間にとっては厄介な毒虫ですが、自然界には天敵がいるそうで、数日間観察していた木にはアシナガバチがよく来ていました。また、できたばかりの繭の上には寄生蜂(?)が乗って、長い産卵管を刺していました。そのほか、サシガメの仲間もトゲのある幼虫を襲うようです。ヒロヘリアオイラガの成虫は鮮やかな緑色だそうですが、観察場所でその姿がみられるのか、怪しいところです。

(かわらんべスタッフ 柳生 将之)