体長 約3cm

日本産ナガレトビケラで最大のオオナガレトビケラは、流れの激しい山岳渓流にのみ生息し、それに適したユニークな体つきをしています。幼虫が好む生息場所は滝のように白泡をたてて流れる激流。そこでは、がっしりとした足と腹部にある足のような突起で岩のくぼみにつかまり、ロッククライマーのように移動します。そして、同様に岩にくっついているブユやアミカの幼虫を襲って食べます。注目すべきは腹部を中心に覆う毛のようなエラ。他の水生昆虫でこれほど多くのエラをもつのはいません。激流を好むのは魚や鳥などの捕食者から逃れるため、と考えられます。本種の原産地、ヒマラヤ山脈の周辺では、激流のなかでも流心に近い場所ほど大型個体がみつかります。小さい支流や平地を流れる河川では激流が少なくなるため、いなくなります。‘渓流’を代表する水生昆虫、オオナガレトビケラ。7月17日と23日のかわらんべ講座で渓流に行った際、みることができました。

(かわらんべスタッフ 柳生 将之)