体長 約14cm

カワムツは、どこにでもたくさんいるという意味で「雑魚」の言葉がよく当てはめられます。天然分布は、静岡県と富山県より西南日本ですが、アユなどの有用魚に混じって、天然分布ではない地域に放流されて定着している河川もあります。長野県内の天竜川(静岡県側では天然分布)では、1980年代から飯田市川路で確認されており、その後、下伊那地方全域に分布を拡大しているようです。かわらんべ前の小川では、生まれたばかりの稚魚から大型魚までがよく取れ、もっとも多くいる魚となっています。成熟したオスは写真のように鮮やかなため、子供たちにも人気があります。他の魚がいないような小さな川や堰堤で区切られた区間にも生息します。これは、他の競合する魚に比べ、カワムツが流れの緩い場所を好むこと、砂質の産卵場所を好むこと、遊泳による移動能力が高いことなどが関係していそうです。もともとはいなかった魚ですが、このままだと、郷土の魚の座につきそうな勢いです。

(かわらんべスタッフ 柳生 将之)