天竜川にはいろいろな色や模様をした石があります。これは、天竜川の流域に異なる岩石でできた山塊があるためで、そこから砕かれた石が水とともに少しずつ天竜川に流れてきます。中央アルプスや伊那山脈には、花崗岩や片麻岩が広く分布しています。特に、比較的近年に急上昇をしている中央アルプスは高温のマグマがゆっくりと冷えて固まった火成岩の一種、花崗岩が多いのが特徴です。中央構造線沿いには、マイロナイトが分布しています。マイロナイトは地下深くでできた断層岩の一種で、緻密で固い岩石です。南アルプスには、緑色岩やチャートなどの堆積岩が分布しています。さらにそれらが変成作用を受けてできた結晶片岩や粘板岩、火成岩の一種、はんれい岩が分布しています。石の種類を調べることで、その石がどこから流されてきたのかの概略を知ることができます。もともとは固い岩石のはずですが、遠くの山から流されてくることを思うと、角が取れて丸くなるのもよくわかります。

(かわらんべスタッフ 柳生 将之)