植物で“カヤ”といえば、昔ながらのかやぶき屋根の材料にもなった、くきが長くて葉っぱが細長い、イネに似た植物ですよね。カヤネズミの“カヤ”とは、こういったイネに似た植物が密集して生えているところでみられることから、名付けられたものです。カヤネズミは、国内にすむネズミ類のなかでは、もっとも小さいネズミ。体の大きさは、人間の親指くらいで、体重は7グラムほど。カヤネズミは、体の小ささをいかして、写真のように細いくきや葉っぱの上を、しっぽと手足を上手に使いながら、縦横無尽に動き回ります。そして、初夏~秋にかけて、葉っぱを細くさいてボール状に編み込んだ巣を、地上から1mくらいの高さに作ります。そしてこの巣の中で子供を産み、2~8頭の子供を産んで育てます。子育てが終わり、寒い冬を迎えると、今度はモグラや他のネズミなどと同じように、地中にもぐって生活をします。かわらんべのまわりにも初夏~秋には、カヤネズミの巣が多くみられます。身近にいるこんなユニークなネズミを、みんなで見守っていきましょう。

(環境アセスメントセンター 市川 哲生)