広報誌かわらんべ 195号掲載分

■天竜川和船文化保存会
伊那谷飯田を代表する河川文化・観光資源である和船での天竜川の川下り。その独自文化の伝承を目的に発足した天竜川和船文化保存会。会の代表の一人である杉本忠さんに伺いました。(取材日:2019年1月10日 記事中のロゴや写真の数点は会のホームページより引用させていただきました)

 

飯田市民俗文化財の指定が機に

長年の操船と造船の技術が認められ、平成28年に飯田市民俗文化財への指定を機に技術の伝承の取り組みを始めました。市内の二者※と協賛団体で昨年設立したのが「天竜川和船文化保存会」です。現在、全国的に合成樹脂製の船が主流となり、和船の造船が急速に姿を消しつつあるため、その技術の伝承は喫緊の課題です。設計図もなく特殊な道具を使用した和船造りは少数の船大工にのみ代々受け継がれた伝統技術。これを船大工を目指す次世代へ実践を通じて伝承していきます。

※信南交通㈱地域環境事業部天竜舟下り・天龍ライン遊舟有限会社

異なる技法の四者が造る2艘の和船

天竜川の二者※に高知の和船大工とアメリカ人和船大工の四者が、天竜川の和船の共同製作を通じた技術交流により、日米の違いや共通点を学び、併せて後継者の船大工や地元若者との文化交流も目指します。

天竜川なしでは語れない文化

昔から続いてきた和船の文化。伊那谷の文化は天竜川なしでは語れないことばかり。今の子どもたちが川を知ることでその文化を身近に感じてもらいたい。今回の見学会でも地元の小学校や高校の見学体験が実現しそうで「直接見て知ってもらえるのが一番」と期待が高まります。

●全国的にもまれな木造和船の造船と操船技術・・・・・・17世紀に始まった天竜川の和船のルーツは長良川鵜飼いの遊覧船にあるようです。その後、急流河川に適した独自の改良が加えられ伝承されてきました。今では、和船での急流下りは球磨川と天竜川くらい。大変に貴重な存在となっています。

復元した帆掛け船

造船見学会とシンポジウム

●造船見学会
2019年2月5日(火)・6日(水)・7日(木)
10:00~15:00 (時間内ならいつでもOK)
会場:市田造船所(高森町下市田)
●天竜川和船文化保存会シンポジウム
2019年2月9日(土) 13:30~16:00(開場13時)
会場:飯田市人形劇場(飯田市高羽町)

どちらも参加費は無料です。詳細は会の代表にお問い合わせください。