広報誌かわらんべ 146号掲載分

 
その昔、川での魚とりや魚釣りは子ども達の主要な遊びでした。ところが現代は、子供たちの自然体験の機会が減って、魚釣りや川遊び体験のない子供が増えています。魚釣りを通じて、川に親しみ、川の自然や漁業の文化も伝えたいとの願いのもと、今回、飯伊地区の多くの団体*が協力して「飯伊釣り文化を伝承する会」が発足しました。会の代表の下島保徳さん(下伊那漁業協同組合長)に今年の活動や将来像についてお話を伺いました。
 * 活動メンバー:下伊那漁業協同組合、株式会社 天龍、株式会社 飯田まちづくりカンパニー、公益財団法人 日本釣振興会長野県支部、飯伊地産活用調理師会、天竜川総合学習館かわらんべ

盛況だった数々の初試みイベント

今年は、飯田松川、久米川、飯田市リンゴ並木通りなどで、アユの放流、川の自然観察会、アユの友釣り教室、親子のマス釣り体験など、数多くのイベントを開催してきました。それを通して、子供たちだけでなく、親御さんの嬉々とした笑顔に接することができ、皆さんの川や魚や釣り、また川魚を食べる食文化に対する関心が強いことを知ることができました。体験後のアンケートでも、ぜひ続けてほしいとの要望も多く、来年度以降も、もっと多くの皆さんが参加できるプランを企画し、継続して実施してゆく予定です。

次世代や、将来の河川環境へ向けての想い

今回の活動を通し、子供達だけでなく、親御さんも、潜在的に釣り文化に対し、関心をもっていただいていること分かりました。私たちの会では、将来生まれてくる子供たちも含め、そうした釣り文化を享受できる河川環境を維持し、皆さんが体験できる機会を提供しなくてはならない責任があると痛感しました。そのためにも、今後リニア中央新幹線等の工事で環境が大きく変わるでしょうが、河川環境を保全し、飯伊の釣り文化が伝承されていくよう努力する必要があると強く感じています。