日時 令和3年12月18日(土) 9:00~11:00
講師 今村理則さん(元かわらんべスタッフ)・関谷藤吉さん(地元の木工作名人)
参加人数 55名(運営協力員を含む)

この時期のキーワード検索で急増する「おやす」。
三遠南信地方に古くから続くお正月文化ですが
「おやす」の存在すら知る人は少ないようです。
おやす(神様の食器)・松(神の居場所)・しめ縄(神のナワバリ)の三つを1セットにした門松のミニ版で、
正月の神様(年神)を迎えるためのものです。
講座では毎年、おやす作りを親子で体験し、
伝統文化の伝承に取り組んでいます。

おやす作り講座の先生は今村理則さん。今回で19年連続・開館当初から毎年続く講座を欠かさず運営いただき、お盆の「盆ござ」とともに、おなじみです。材料も講師のお二人が準備してくれました。
はじめに作るのが本体の「おやす」の部分。稲ワラで作ります。ワラを組んで、折ってを繰り返していきます。
昔は何でも作った材料の稲ワラですが、現代の子供たちにとっては工作の材料として新鮮な様子。
「おやす」は神様の食器です。できあがると細長い器(ラッパのような形)のような形になります。ここに食べ物をお供えするようです。
次に作るのが「しめなわ」です。おやす作りの中でみなさんが最も手こずる作業です。「縄をなう」のですが左手を上にしての「左ない」がさらに難易度を上げます。途中に「〆の子」という飛び出たワラが特徴。
「しめなわ」には「かいだれ」(紙垂ともいう)という和紙のヒラヒラしたものを付けます。「かいだれ」にも地域差があって、今回は「伊勢流」です。
おやす・しめなわ・松を一つに組み合わせて「おやす」が完成。カタチはシンプルだけど年神様を迎える大事なものは揃っています。
自作の「おやす」です。年末年始、これを門柱や神棚に結びつけて年神様をお迎えします。
親子で作った・自分で作ったというところが大事です。先生の講座の資料にもよく目を通して、文化のことも覚えておいてください。