日時 令和3年6月6日(日) 9:00~10:00
講師 かわらんべスタッフ
参加人数 28名(運営協力員を含む)

今から60年前の昭和36年6月

伊那谷で未曽有の大災害「三六災害」が発生しました。

この節目の年に、三六災害のことを知って

自身の、そしてこれからの防災のことを考えてもらう

親子で学ぶ防災講座を開催しました。

むずかしい内容になりがちな災害の話にも

しっかりと耳を傾けていただき

着々と若い世代に伝わっていく手ごたえを感じました。

室内会場ですので、風通しのよい広いスペースで、時間短縮で行いました。小学校5年生の授業で使う「流れる水のはたらき」や防災学習用のプログラムを1時間版に拡大しました。授業用の学習プログラムを講座の親子に聞いてもらうのは、今回初です。

三六災害の時の各地の様子と現在を見比べ、災害にあった場所も今では家が立ち並んでいることを知りました。また、反響が大きかったのが土石流と地すべりの映像。当時のものはないので現代の映像を使いましたが、当時を想像しながら見入っているようでした。

災害の要因の一つ、地質について学びました。中央構造線を境にして南アルプス側の地質は複雑ですが、伊那谷の広い範囲が花崗岩です。かわらんべ近くの天龍峡の奇岩も花崗岩。名峰 宝剣岳も花崗岩です。

この二つはどちらも花崗岩ですが、じつは性質は随分違うものなのです。画像でわかりますか?

アシスタントの小学生に右側の花崗岩を握ってもらいました。

すると、簡単に粉々になってしまいました。力を入れなくても、こんなにカンタンに岩がこわれてしまうのです。これは風化した花崗岩で、地面に近いところでは、こうした状態になりやすい岩なのです。

子ども達全員に風化花崗岩のもろさを体験してもらいました。脆い地質は土砂災害を引き起こしやすくします。こうした体験が記憶に残るキッカケになることを願っています。

お話しの最後の部分。自然災害の学習の目的は、その被害にあわないため。それには、この土地の自然を知ること、そして過去の災害を知ること。その記憶があれば、早めの避難も受け入れやすくなるはずです。

内容には難しい部分もありましたが、みなさん最後までしっかり聞いていただけました。メモをとる子どもの姿もありました。帰りに記入いただいた感想にはとても良いメッセージがありましたので、今日から開催の防災特別展示で掲示・紹介の予定です。