伊那谷を襲った未曾有の災害

昭和36年6月に天竜川上流域の伊那谷で起きた「三六災害」は、死者行方不明者136名、浸水家屋1万8千戸以上、土砂崩れ約1万箇所の「未曾有の災害」として今も語り継がれています。

この航空写真は当時の「かわらんべ」周辺の川路・龍江・竜丘地区の様子です。これほどまでに広範囲に天竜川があふれてしまいました。被害は天竜川の氾濫だけではなく、支川の土石流や地すべりなど、大量の水と土砂が一気にこの地を襲いました。

中でも大鹿村の大西山では、山体自体が大規模に崩れる深層崩壊が発生し、一瞬にして42名もの尊い命が奪われました。この出来事は「大西山大崩壊」として知られています。
現在この崩壊跡地では、「この大崩壊の事実を後世に」という地元の想いと努力により、桜の名所・大西山公園として生まれ変わりました。

この写真、目の前に広がる湖のような濁流は「かわらんべ講座」でよく利用する久米川です。(飯田市川路地区と竜丘地区の境付近)

大水害の際には、あの おだやかな久米川でもこんな姿になってしまうのです。この写真を見るたびに、水害の怖さを忘れてはならないと痛感させられます。

三六災害 かわらんべ周辺の被災状況