かわらんべニュースより

水辺の楽校で大水! ~生き物たちも一大事~

7月18~19日にかけて、長野県全域に大雨が降りました。特に、岡谷市周辺の被害は甚大で、多数の死傷者が出てしまいました。 改めて、自然の力の大きさを認識させられた時間でした。被災された方々の一日も早い復興を願っております。

かわらんべの正面にある水辺の楽校が、完全に水没してしまいました。正面に見えるのは、昭和36年の「三六災害」の水位碑です。今回の大水を持ってしても、あのときの足元にも及ばないとは驚きです。

上流側

下流側

普段は緑が広がる水辺の楽校も、今日は全く見る影もありません。この日は天竜峡での最大水位がなんと約16m80cm!かわらんべ始まって以来の大水でした。
水面にはたくさんの昆虫たちが水面を泳いでいました。そんな虫たちを狙って集まってきたのは、30~50匹はいようかというツバメの大集団。この大雨の中、彼らだけは大喜びで飛びまわっていました。

あっ! モグラが泳いでる!!

   

堤防に目をやると、岸まで泳ぎぎった昆虫たちが一斉に川とは反対方向へ逃げ出していました。水面を泳いでいたのは、なんとモグラでした!この大水で逃げ場を失って泳いできたのでしょう。

すくい上げてみると、それは「ヒミズ」でした。「ヒミズ」は、モグラの中でも小さな種類。自分でトンネルを掘る力はなく、土の表面と枯葉や枯れ草の間を掻き分けながら進んだり、大型のモグラが掘り進んだトンネルをちゃっかり利用して暮らしている種類です。モグラは30~40分の間でさえエサを食べないと、飢えて死んでしまいます。

このモグラはすぐに近くの草むらに放してやりました。
他にもヘビやネズミ、オケラなどなど、たくさんの生き物が岸まで逃げてきました。

あっ! キジがいる!!

「あ! あっちにキジがいる!」

鳥に詳しい子ども研究員の子が、半分水没している木を指差して言いました。
双眼鏡でよく見てみると、木の上でキジがじっと動かずに水が引くのをひたすら待っていました。幸い、水はこれ以上増えることなく、キジはあと約50cmのところで難を逃れました。

水はこの日のうちに水辺の楽校の地面が全部見えるくらいまで引き、キジの姿もいつしかどこかに消え、あれだけ飛び回っていたツバメたちもどこかへ帰ってゆきました。

後に残ったのは、水辺の楽校に広がるたくさんのドロ。しかもそのドロは、わずかばかり異臭を含んでいました。 その異臭のモトをただせば・・・。

各地でで大きな被害をもたらした7月の豪雨。 人々の暮らしだけでなく、生き物たちにも大きな影響を与えた災害でした。